夏のお酉様 あじさい祭

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酉の市というのは冬の風物詩として有名ですが、夏のお酉さまはご存知でしょうか。酉の市が開催される、浅草の「長國寺」で、毎年この時期に開催されている「浅草 いきいきあじさい祭」のことです。

 

ajisai09_2.JPGそもそも、この長國寺は、江戸時代には幕府の祈願所でした。私たちが一般に言っているお酉さまは「冬」の酉の日に行われますが、江戸時代、この長國寺は季節を問わず、幕府や江戸の町に災いが生じると、その度に祈祷を行ってきましたので、そもそもが余り季節は関係ありませんでしたが、その後、庶民の祈祷として、酉の市が有名になったのです。現在はご存知の通り、神仏分離をして、「長國寺」と「鷲神社」でお酉さまが開催されています。

 

長國寺では、その由緒正しい文献を整理して、その「夏のお酉さま」を再現。梅雨から初夏の季節に、「夏バテ防止」と夏を健康に乗り切るための法要の再現と、浅草の人たちを中心に気軽に集まってもらう、昔ながらの手作りのお祭りを目指したのがこの「あじさい祭」です。

 

「あじさい」という花はこの季節の代表的植物で、世界には3000種類とも5000種類とも言われていますが、同時に、常に「水」が必要な植物で、また、種類によっては5月上旬から7月下旬まで、花が咲く時期が区々の難しい花です。長國寺ではこの点に注目し、「一時期に一堂にあじさいを展示する方法」というのを考え、その結果、自生させるのでなく、「鉢あじさい」という形で陳列することを考えました。そして、全国の花市場に交渉し、昨年は40種類、今年はついに70種類のあじさいを一堂に展示することを可能にしました。

 

ajisai09_1.JPGまた、このあじさい祭で人気があるのが「ほうろく灸」というお灸です。毎年、このあじさい祭開催中2日間だけの祈祷ですが、一度受けると「猛暑でも体調が崩れず夏を乗り越えた」との効果からリピーターが大変多く、今回も祈祷会の回数を増やすほどの人気です。

そのほかにも、「きゅうりのお吸い物」、「爽やか甘茶香」など健康がテーマの、この季節にぴったりのお祭です。

 

また、昨年から、一葉桜振興会グループも連動したセールを開催しています。今年は参道と境内に、鉢あじさいの展示と出店が多く、例年以上の賑わいを見せました。徐々に奥浅草の夏の風物詩として定着して来ています。